先日の札幌Honeyの記事で「摘発された店は100%有罪」との発言を撤回することになりました💦
道警が圧勝した事案と並行して、全く逆の事案が静岡で発生してました。
今回は信頼すべき筋からの話も聞けましたので、その辺りも踏まえ記載していきます。
不起訴までの経緯
まず摘発時~不起訴のニュース記事を展開します。
風俗営業禁止の場所で性的サービス提供か メンズエステ店経営の男ら逮捕 静岡南警察署
風俗営業が禁止されている場所で性的なサービスを提供したとして、店の経営者ら2人が逮捕されました。
風営法違反の疑いで逮捕されたのは、横浜市のメンズエステ店経営の男(39)と韓国国籍の従業員の女です。男らは4月上旬、風俗営業が禁止されている静岡市駿河区の店舗内の個室で、男性客に性的なサービスを提供した疑いが持たれています。警察へ匿名の通報があり発覚しました。
警察によりますと男は神奈川県と静岡県で経営する複数のメンズエステで、年間1億円程の収益を得ていたとみられるということです。
警察は2人の認否を明らかにしていませんが、余罪について詳しく調べています。
出典:静岡朝日テレビ 2022年8月18日
マッサージ店を家宅捜索 マンション一室で性的サービス 静岡南署
「メンズエステ」と称した店舗で男性客に違法な性的サービスを提供したとして、経営者の男ら2人が風営法違反の疑いで逮捕された事件で、男は静岡市駿河区の駅前マンションの一室を店舗にして営業していたことが18日、静岡南署と県警生活保安課への取材で分かった。県警は同日未明、店舗を家宅捜索し関係資料を押収した。
逮捕されたのは、店舗を経営する会社役員の男=横浜市鶴見区朝日町=と、従業員で韓国籍の団体職員の女=静岡市駿河区小鹿=。2人の逮捕容疑は4月9日、共謀して同区の店舗型性風俗特殊営業が禁止されている区域内で、メンズエステを称したマッサージ店を営み、男性客に性的サービスを提供した疑い。
関係者によると、店舗は1DKマンションの一室で、男性客に薄い下着を着させてエステを施し、希望に応じて性的サービスを行っていたという。少なくとも2年ほど前から違法営業を続けていた。料金は1時間で1万3千円などとエステ代としては高額に設定していたとみられる。
同署によると、2021年3月ごろ、匿名で「メンズエステで卑猥なことをしている」と通報があった。
出典:静岡新聞 2022年8月18日
こちらの記事には18日午前1時半ごろに、家宅捜索から出てくる捜査員3名が段ボールを持って出てくる画像があります。
その翌月、以下の様に不起訴となりました。無罪ということです。
風俗営業禁止の場所で性的サービスをした容疑で逮捕 経営者の男性ら2人を不起訴処分 静岡地検
風俗営業が禁止されている場所で性的なサービスをしたとして逮捕された経営者の男性らについて、静岡地検は不起訴処分としました。
15日付で不起訴処分となったのは、神奈川県横浜市のメンズエステ店経営の男性(39)と静岡県駿河区の女性従業員(31)です。男性らは4月上旬、風俗営業が禁止されている静岡市駿河区の店舗内の個室で男性客に性的なサービスを提供したとして風営法違反の疑いで逮捕・送検されていました。静岡地検は、不起訴の理由を明らかにしていません。
出典:静岡朝日テレビ 2022年9月15日
摘発8月18日から長期の取り調べを経て、不起訴処分となったことが伺えます。
メンズエステの風営法違反は、都道府県間で認識(厳しさ)の差異があります。
また、担当検察官のメンズエステに対する認識や許容度合も、状況を左右するかと思います。
いずれにしても、摘発により逮捕されても、不起訴(無罪)になることがあると言うこはいままでにない、メンズエステ業界としては明るい出来事です。
摘発されているので快勝とは行きません
警察は前回記事の道警のハニーように完全勝利はありますが、店側はそうはいきません。
不起訴で無罪になたとはいえ、1ヶ月近くも勾留されるということは、時間など失われるものは多いです。
そこを考えると、悪質度合いにより摘発の優先順位を決めて欲しいですね。
勿論しっかり内偵しないと判明しないことはあると思います。
でもマイクロビキニや過激画像のTweetなどで、違法性の高い客引きをしてる店などは、それだけで十分違法性が高いと言えるのではないでしょうか?
またタレコミは過激サービスを断られた客の逆恨みや、ライバル店の妨害工作である可能性も十分考えられます。
ガセネタに踊らされず、有罪にできる可能性の高いところから摘発して欲しいところです。
そういった意味では今回の「警察は健全店を検挙すると不起訴になり徒労に終わることがある」という事実を知らしめたことは大きいと思います。
無傷とはいきませんが、こういった事案により、過激店が捕まり健全店は生き残ることができる環境になるっていくことを強く期待しています。
大切なのはセラピストの健全接客への想い
都道府県により厳しさの度合いが違う云々といいましたが、静岡県警が緩かったのかというと、決してそうではありませんでした。
摘発から、押収品、事情聴取の内容など詳しく教えてもらいましたが、他店ケースと同じ厳しいものだったようです。
そして今回のオーナーやセラピスト、弁護士のどなたか一人でも欠けていたなら、起訴処分ならなかったようにも感じました。
弁護士さんなんかは、メンズエステの存在自体も知らなかったそうです。
きっと『産業分類「7893」リラクゼーション業とは?』あたりから勉強されたのではないでしょうか?
知識がない中で親身にスピーディな対応をして、勝利を勝ち取ったわけですから、素晴らしい活躍だったと思います。
ちなみに県警の健全店としてのあるべき姿、NG・OKの基準については、私の考えと近いようです。
また過激セラピストの在籍が判明するとOUTであるという判断をうけて、下記行動指針に契約書類の項目を追記しました。参考にしてください。
私は思い違いをしていました
不起訴になるためには、真っ当なサービスであることを認めてもらわなくてはなりません。
今回の摘発で事情聴取をうけたセラピストさんの話でも、取り調べ者は手を替え品を替え、誘導などで執拗にそして巧みに尋問しています。
そしてオーナーが健全店の理念を持っていても、実際に接客してるのはセラピストなので、違法性の有無は彼女たちの言動にかかっていることが良くわかりました。
私も前のHoneyの記事で、口が達者な店長さんや、施術技術の高い講師のような方なら論破できるのではと言う期待を持っていたのですが、それは全く見当違いでした。
大切なのは、そういう知識とか能力の話しではなかったのです。
健全なサービスを日々意識し、ひたむきに努力し続けてきたセラピスト達こそ、唯一の対抗手段でした。
セラピストさんから聴取の具体的なやり取りまで聞けたのですが、そのセラピストさんの質問に対する切り替えしが、実に見事で鮮やかなものでした。
あまりにも見事なので、
「取り調べなんて、慣れない環境で周りは敵ばかりなのに、そんなに上手く対応できるものなのか?・・・・」
という疑念が浮かんできました。
ですが、続けて聞いているうちにあることに気づき、全てが繋がりました。
それは「警察の尋問と、悪質客のアプローチって似てるな・・・」と言うことです。
悪質客は過激サービスをしてもらうため、手を替え品を替え、褒めたり不機嫌になったりしてヌキ行為などをしてもらおうと必死にアプローチしてきます。
癒しを大切にしているセラピストたちは、そんな客でさえ真摯に向き合い、癒しにより喜んで貰おうと努力しています。
それはもうサービスというより、戦いに近く感じます。
商売なので当然指名やリピートは欲しいですが、それでも本来の癒しのサービスを逸脱することはしません。
それは正しいサービスを提供するという強い想いと、それを理解して来てくれるお客様や、サポートしてくれるお店に支えられて維持されているとも思います。
そんな彼女たちに、警察は「本当はヌキやってるよね?」「エロは必要な要素でしょう!」などと、彼女たちが努力して排除してきたことを「やってました」と言わせようとしているのです。
ともすれば、自分どころか大切になお客様をも侮辱するような問いに、彼女たちが「Yes」と言うはずがありません。
また、彼女たちは理不尽な要求をする客を上手くかわして、本来の正しいサービスへ導いて行きます。そういった場面では百戦錬磨でもあります。
Noと言いにくい接客時よりは、はっきりと反論できる取り調べの方が、なんぼかやりやすいかもしれませんね。
警察の理不尽な問いに対して鮮やかに切り返せるのは、何ら不思議なことではなかったと言うことです。
自分のプライドやお客様を大切にするなどの強い気持ちにより、慣れない、敵ばかりの環境でも戦えているのだと思います。
セラピストさんへのコミュニケーションとサポートとを
上記の様なセラピストの正しい接客への想いやプライドは、一朝一夕に芽生えません。
そしてたとえ知識があったとしても日々それと向き合っていなければ、理不尽な問いに対抗することはできません。
まずは健全なサービスを提供することの大切さを日々伝えてください。
そして正しいサービスを実践しようとする彼女たちをサポートしてください。
時には悪質客を接客し、やむを得ず戦わなければならなケースもあると思います。
『ほんとにこれで良かったのか?・・・』と自責の念に駆られることも少なくないでしょう。
そんな時は正しい判断であることや、悪質客の排除を伝えましょう。
「そんなことしたら客が減る・・・」
そうかもしれませんが、それだと客を呼ぶために過激サービスをする発想と同じです。
客質が良くなれば、正しいサービスをしているセラピストは長く働いてくれます。
そしてその努力により育ったセラピストが、最終的に店を救ってくれることになるのです。
それは実名・匿名報道です。
調べたところ、警察や報道機関では内部基準を設けているといわれているようですが、法律上定められた明確な基準はないそうです。
ちょっと色眼鏡で見ようと思いましたが、警察が有罪にできるかどうかの自信の有無は関係なさそうですね。
いままでの摘発報道では統一性がないので。